お役立ちのしきたりと礼儀特集

故人の葬儀に参列していると、司会者が弔電を紹介する時間が必ずあります。電報の数が多いとそれだけ故人の交友関係の広さがわかります。さらに主な交友先や取引先などの電文が読み上げられます。例文の写しのような弔意を表した電文に交じって、時々、故人が深くかかわった人からの電文は心打つものがあります。別れの悲しみ、寂しさを切々と訴えて参列者の心をとらえます。思わずもらい泣きをする人も出てきます。私が今までで一番心に残っているお悔みの電報の言葉は、故人の親友からのものでした。

[Pick Up]
弔電
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文面はフランス文学者の堀口大学が同じフランス文学者で詩人の西条八十墓前に贈った言葉を引用したものでした。「はたちの日よきライバルを君に得て自ら当てし鞭いたかりき」というもので故人との友情の深さとその友を失った悲しみをよく表していました。お悔みの電報はともすれば形式通りの文面になりがちです。その中でキラリと光る電報があれば司会者もぜひ紹介したいと思うのでしょう。

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