賃貸アパート・賃貸マンション選び方マニュアル

昭和六十年、東中野(東京・中野区)にわずか一店舗しかなかったアークフェニックスは業務を急速に拡大していった。三年後の昭和六十三年には新宿、渋谷、六本木、横浜と次々に新店舗をオープンさせた。急成長のなかで、外様ながら稼ぎ頭のO氏は新宿店副店長に昇進した。ところが、三十八歳になっていたO氏はアークフェニックスをあっさりと退職し、再度ひっそりとブローカー業務でお茶を濁す日々を過ごすようになる。第一次バブルともいうべきマンションブームがひと息ついた時、ブローカーとしての才覚を磨いたO氏は、おとなしくしていたほうがいい局面をかぎ分ける能力も身につけたというべきか。

[参考サイト]
祐天寺 賃貸マンション
祐天寺の賃貸・部屋探し情報一覧|賃貸マンション・賃貸アパートはSUUMO(スーモ)賃貸
chintai/tokyo/ek_0220_yutenji/

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まるでそれは間もなく到来する平成バブル本番に備えて、英気を養っているかのようにもみえた。やがて時機を読んだO氏は社会人としての終焉の地となる五黄興産へと身を転じる。第二次の、そして最後のバブルを満喫するために。バックに太平洋銀行がついていたこの会社で、O氏は莫大なカネを動かし、転売を繰り返していく。業績を評価されたO氏は、新たに作られたキングホームの取締役に抜擢されることになった。仕事が多忙になると女遊びにも熱が入ってしまうのか、O氏はここでまた離婚をしている。再婚直後から進行していた新たな愛人を三番目の妻として迎え入れたO氏は、長女を連れて世田谷区玉川台の一戸建へと転居していく。バブルが弾けるまでの虚飾の饗宴。消える寸前のロウソクの輝きにも似て、背徳がもたらす悦楽は、つかの間、明るく激しく燃え上がっていくものなのだろうか。

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