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予備校という空間

「崩れた高校生」がゼロとは言わないものの大抵の高校生は今の世の中に参加し、世の中を良い方向に向けてゆきたいと希望している。ただ、どうすればいいか分からないというディレンマの中でメールやチャット、すぐに破綻する交際に逃げているのではないだろうか。予備校という空間を選択した時点で同世代の中で「選択されている」のかもしれないが、人間関係を気遣うエネルギーが多少、上の世代に比べて多いほかは私にとって違和感のない彼らである。精神科医の香山リカ著『若者の法則』(二〇〇二年、岩波新書)にも指摘されているが、「物心がついた頃から不況の真っ只中におかれた世代」なので、それまでの世代に必ずいた一見して「イケイケ」であるような風体をする者はいない。

一冊か二冊を集中的に学習

子どもは少なくとも最低九年間勉強しなければならないが(高校を入れると十二年間、大学を入れると十六年間)、その間に、間違うことは何回もあると思う。だから間違いはだれにでもあることと割り切って、それは決して恥ずかしいことではないことを子どもに教えてほしい。しかし間違った問題をやりっぱなしにしておくと、いつまでたっても同じ間違いをくり返すのでよくない。めんどうがらずに、その度にきちんとやり直し、同じ間違いを二度とくり返さないように心がけていけば、成績は必ず伸びてくる。それが、すべての教科が得意になる秘訣である。では、どのようにしたら二度と同じ間違いをくり返さないようになるのだろうか。それは、テストや問題集(ドリルなども含む)で間違った問題があったら、間違ったものだけを集めた「間違いノート」を作るのが、いちばん良い方法である。たしかに子どもにとっては、間違った問題ばかりを集めるのはプライドが許さないかもしれないが、そういうノートを作っておくと、自分の苦手なところが一目瞭然となり、復習をする時やテスト直前の勉強の時に便利である。この「間違いノート」作りは、とても効果のある学習法だが、小学校の低学年のうちは、子ども自身で作るのは難しいので、親が作ってあげてほしい。もちろん小学校の高学年及び中学生には自分で作らせることは言うまでもない。あれもこれもと学習参考書に手を出すよりも、一冊か二冊をこの方法で学習した方が、長い目で見ると良い結果が得られる。ぜひ実行していただきたい。

東大入試の問題は最初から四問に絞る

東大入試の問題は最初から四問に絞ることで一問当たりの制限時間は四十分弱に延びるのだが、時間を費やしても、難解なのが東大の数学。その理由は、複数の分野にまたがる「複合型問題」が多く、数学的な思考法が問われているからです。とても「入試典型問題」の暗記だけでは太刀打ちできません。出題傾向は、過去の問題を解いてみると、ある程度分かります。京大などは図形問題が多く、解答時の発想や着想が試され、逆に東大は、複合問題ではあるが基本はオーソドックスな問題で、優れた思考力を試されることが分かります。いずれにせよ、「基礎こそ到達点」。合格を可能にするのは、やはり基本をしっかり身に付けること。受験勉強を開始するにあたり、目指すべき大学のレベルを知る目安になるのが、過去の出題傾向と難易度です。志望校の過去の問題を解いてみることを勧めます。